例えばパチンコのようなギャンブル業界や製薬業界では、マーケティングの手法としてデジタルマーケティングを導入することが難しいと言われています。そもそもデジタルマーケティングというのは地球の裏側のアメリカで開発されたものです。そこにはアメリカ人の持つ特有の合理性が遺憾なく発揮されています。
これらの業界に対して、新しい形のデジタルマーケティングが難しいと言われていますがそれには理由があります。業界におけるマーケティングの違いなどを前もって把握しておくことが大切ですが、それがとても困難であるということです。
まずギャンブルのお話から進めてみましょう。パチンコ業界の衰退が止まらない状態となっています。一つにはコロナパンデミックの影響でパチンコ店にお出かけする人の数が減少しているということがあります。パチンコやパチスロ専門店の店舗数を数えることで、その業界が伸びているのか衰退しているのかが判断できます。残念ながらこの業界は衰退の一途を辿っているようです。
パチンコ店などのギャンブル市場は20兆円規模の市場となっていますが、コンビニのようにPOSで来店客情報を収集することが難しいということです。また顧客の属性データなどを付与するような手法が使えないので、ワンツーワンマーケティング的なレベルにはまだ達していません。これがギャンブル業界の観客数の増員を難しくしています。
次に製薬業界について考えてみましょう。まず病気の種類が多いということが考えられます。世の中には地球全体で約3万種類もの病気が存在します。それらの病気に対する治療方法や医薬品も見つかっていないような病気もたくさん存在するということです。こちらの方は開発が難しくて時間がかかるという難点があります。採用マーケティング支援を行っているような製薬会社もありますが、これが限界ではないでしょうか。
その一番身近な例がコロナウイルスです。電子顕微鏡でその正体はすでに捕らえられていますし、それには4種類くらいがあることが確認されています。ですが難しいのはそれから先の新薬の開発です。これはコロナウイルスに限ったことではありませんが、所詮、開発されたお薬はその効果が出ないことにはマーケティングもできないということです。最低限お薬の効果が臨床試験で確認されるまで待たなければなりません。それには2年も3年もかかるのが通例です。このような事情で製薬業界に対する販売促進の手法の行き詰まりを示しているのが実情です。